キーワードは「メラニン」？ほくろの毛と脱毛の真相！

ほくろにも毛は生えます。縁起が良いと言われたり、抜くとガンになると言われたり、はたまた抜け落ちずに長く伸びたり。ほくろの毛にまつわる話はあまりに多いですが、その真偽はどうでしょうか。 はたしてほくろの毛は脱毛しない方が良いのか、それとも脱毛した方が良いのか、ほくろの毛に関する知識をご紹介します。

メラニン色素こそが、ほくろの主成分!?

毛穴は全身にまんべんなくあり、ほくろができているところにも、もちろん毛穴があります。したがって、ほくろに毛が生えることは自然なことと言えます。それでは、一体なにが通常の皮膚と異なるのでしょうか？

ほくろはメラニン色素を含む細胞である「メラノサイト」が皮膚の一点に集まってできたものです。そのため、ほくろから生えてくる毛には色素が多く含まれ、この影響からほくろの毛は濃くなりやすく、また、長くなりやすいと考えることができるのです。

ほくろの毛は縁起がいい！

中には、ほくろの毛を伸ばしたままにしている人がいますが、理由を聞いてみると「ほくろの毛は縁起がいい」という答えが返ってくることがあります。

ほくろの毛が縁起がいいと考える理由は、仏像に関係があると言います。仏像の額の真ん中あたりには、「白毫（びゃくごう）」と呼ばれる渦巻き状になった突起のようなものがあります。仏像の白毫とほくろの毛は同じもの、と考えられるようになったことから、ほくろの毛は縁起が良い、と言われるようになったようです。

もちろん他にも諸説ありますが、なんとなく他とは違う、抜け落ちない毛に対し何らかの感情をもつのは、日本人らしいかもしれません。（ただし、医学的な根拠はないと言えるでしょうね。）

ほくろの毛は、脱毛ではなく「カット」が最適！

濃くて太い毛であることが特徴のほくろの毛。抜いたらガンになる、という人いる中、はたしてほくろの毛は脱毛しても良いのでしょうか？

ほくろを刺激するとガンになるという説もありますが、完全には証明されていません。ほくろの毛を抜くと必ずしもガンになるとは限りませんが、ほくろが悪性の腫瘍に変化する可能性も完全には否定できません。

脱毛の方法も様々ありますが、ほくろに生えている毛には、光脱毛は適しません。光脱毛は、黒いものに反応して脱毛処理を行う方法ですが、ほくろには光が集まりやすく、やけどをしてしまう可能性があります。

また、自己処理でやりがちな毛抜きによる脱毛は、抜いた毛穴から雑菌が入ったり、毛が皮膚の中に埋もれてしまったりとリスクがつきものなので、ほくろの毛だけではなくどの部分の脱毛にもおすすめできません。

なので、ほくろの毛はハサミでカットする方法が最適です。そうすることで、ほくろに生えている毛を毛抜きで抜くのと異なり、ほくろに刺激を与えずに済みますよね。

ほくろにまつわる様々な話、いかがでしたか？

チャームポイントなどで、お気に入りのほくろもある人もいますが、悩みを持つ人も多いほくろ。もし、取りたいなら、きちんとした『治療』が必要です。
ムダ毛も、ほくろも、専門的な知識をもつ医療機関に任せるのが最善です。